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ハンサムロンダリング -the mystic lover-
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アニメイト池袋本店 広告掲出開始!

「ハンサムロンダリング」のゲーム化を記念して、アニメイト池袋本店 1F エントランス広場にて広告展開を実施!


◆期間
2025年12月19日(金)〜2025年12月25日(木)


◆展開内容
・善知鳥全・月城茅による限定CM上映
・メインキャラクター8人の等身大パネル展示
・ゲームOP・PV上映
・壁面&柱装飾

公式X(@samudari_ml)では広告掲出期間に合わせたキャンペーンも実施いたします。

公式X(@samudari_ml)

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©︎EDIA / TEAM Entertainment
Nintendo Switch・Nintendo Switchのロゴは任天堂の商標です。

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(すごいことになってる……)

三時間目が終わったあと、私は次の授業の
準備のため、受け持ちの2-Aの教室に来ていた。

教室の中は入るのをためらう程度には賑わっていて、
その中心にいるのは転入生の四人だった。

(これは……槙尾のところにみんなが集まっていて、
それを見るために生徒が集中している状態……かな)

普通にしていても目立つ四人だから、
当然といえば当然のありさまだった。

【2-Aの女子生徒C】
「そっか、四人とも知り合いなんだ。
どうりで仲良いと思った。中学同じとか?」

【槙尾】
「んーん。友達の友達、の集まりみたいな感じかな」

(こうしていると確かに一般人には思えない。
つい色めき立つ気持ちもわかる)

カチッとした格好は着慣れないと言っていたのに、
お座敷でもこんなに絵になってしまうのはずるい。

【駿】
「普段お香なんてやらないから、
すごく緊張します。組香って難しいですか?」

【植松】
「そんなことないですよ、気軽に楽しめますから〜。
……あの、会社の方ってことは皆さん薬剤師?」

【駿】
「俺は同僚といっても、系列会社のカフェで働いてて。
シェフしてるんで、食べに来てください!」

【植松】
「行きます。すぐ行きます」

【駿】
「あはは。今日は臨時休業なんですけどね。この店です。
ランドリーカフェって知ってますか?」

ショップカードを渡して、営業が忙しい……

ように見えるけれど、調査の一環なんだと思う。

【茅】
「すごい……」

【茅】
「こんなにたくさんの星が空にあるの、
 生まれて初めて見た……」

金色に銀色。赤い色。
さまざまな星が瞬く夜空を見上げながら、
茅が驚きの声をこぼした。

【茅】
「写真では見たことがあったけど
 本物はもっとずっとキレイだったんだね」

【主人公】
「喜んでもらえて良かった。私の大好きな島の空だよ」

【主人公】
「都会ではこんな星空は見えないから。
 島に来たら見てほしいって、ずっと思ってたんだ」

【茅】
「うん……ありがとう」

星空に夢中になる茅の横顔を、こっそりと盗み見る。

茅の瞳は美しい夜空を映して、
瞬く星のように輝いて見えた。

【茅】
「あ、流れ星」

【主人公】
「わ、本当だ! お願い事できた?」

【全】
「え、どこどこ」

【琉佳】
「反応おせーよ」

【槙尾】
「待ってたらまた見えるかもしれないよ」

満天の星を眺めていた茅が、ふっと表情をゆるめて笑う。

【茅】
「……楽しいな。すごく」

【茅】
「このままずっとここにいるのも、いいのかもしれない」

視線を近付けて、二度目の囁きを漏らした。

【琉佳】
「じゃあその可愛い恋人に言うことあるだろ」

【主人公】
「どれのこと? 『明日何時起き?』
 『新曲はいつリリース?』それとも『大好き』、かな」

【琉佳】
「……なんだよその選択肢」

【主人公】
「ごめん。……わかってるよ。
 当日会場で聞いて、びっくりして泣いちゃった。
 笑いもしたけれど」

【琉佳】
「なんで笑うんだよ。バーカ」

【主人公】
「だってすっごく遠回しなんだもん。
 いつも顔合わせてるのに、わざわざあんなところで
 私に向けて話さなくても……」

と言いながらも理解してしまう。

そうだった。琉佳はロマンチストな人だった。

【全】
「あれ、悪りぃな。もう来てたんだ」

しかもそのまま平然と飲み物を取りに行ってしまう。

(シャワー浴びてた?
 お風呂上がりは喉が渇くよね……じゃなくて!)

【主人公】
「服! 服着て!」

視界に入らないよう慌てて顔をそらしたのに、
全がこちらに寄ってきた気配がする。

【全】
「うわ、そういう反応新鮮〜。
 え、なに、見慣れてない感じ?」

【主人公】
「そういう問題じゃない!」

【全】
「わかったわかった、ほらもう服着た」

わかってくれたならいいです。
にしても服着るの早いな〜、なんて思っていたら。

【主人公】
「まだ着てないじゃないっ」

【全】
「ん? 下は履いてるじゃん」

【主人公】
「下じゃなくて上だよ……!」

【全】
「ははははっ」

わざとからかっているのだとわかって、
クッションを投げつける。

【槙尾】
「それでは始めていきましょう。
 心の準備はいいですか?」

(——ずっと思ってたけれど)

いつもと違う姿で、いつもと違う喋り方をする槙尾に
視線が釘付けになる。

(ディーラーをしている時は、別人みたい。
 普段よりずっと大人びて見える)

(もちろん実際は十九歳なんだけれど。でもなんだろう……
 かっこいいよね。こうして見ると)

最初はカードのさばき方もよくわかっていなかったのに、
忙しい中でも練習してここまで仕上げてきた。

大変だと私に嘆くこともなかったし、
忙しいと愚痴を漏らすこともなかった。

どれだけ私が槙尾を年下扱いしたとしても、
彼は立派な青年だった。そばにいればわかる。

(どんどん新しい槙尾を知っていく……)

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